一歩の距離~小説 予科練~読了しました

イメージ 1

イメージ 2

4月17日(火)
城山三郎著「一歩の距離~小説 予科練~」読み終わりました。
作者の城山三郎氏がお亡くなりになられた時、日記にも書いたのですが、経済小説の第一人者として有名ですが、戦争小説も多数執筆しています。戦争小説全集も6冊ほどになっていると思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/fazz_panda/16344725.html
3月25日から『指揮官たちの特攻 -幸福は花びらのごとく』(新潮文庫)を読み始めて、3月28日に読了。その後「大帝の剣2」を読んで、4月4日から『一歩の距離~小説 予科練~』(角川文庫)を読みました。
「指揮官たちの特攻」は、海軍特別幹部練習生に志願・入隊した作者が書いていることもあり、作者自身の海軍体験や、あの時代の若者の心理や考え方などがひしひしと伝わってくる名著です。「一歩の距離~小説 予科練~」は、短編「マンゴーの林の中で」の2本で一冊です。特攻に志願する「一歩」を踏み出した少年たちと、踏みとどまった少年たち。そして終戦を迎え虚無感にさいなまれる少年。人間の描きわけが見事で、こちらも名著です。
城山氏がお亡くなりになられたので、再読しました。が、以前読んだとき自分に子供が出来て、その子が17~18歳になったとき、親の立場で再読しようと思っていた本でした。実際、息子が16歳になった今、再読したことになりました。いろいろな思いがありますが、ありきたりではありますが、子供たちが戦争に行って殺したり殺されたりする悪夢が再度起こらないように、出来ることをしていかなければならないと思います。