バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び

2007年12月15日(土曜日)
今日はドキュメンタリー映画「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」の公開日です。
東京では、渋谷シネマライズで1週間のみの公開。
22日(土曜日)からはライズXで上映するようですが、ライズX は38席しかないミニシアター…
やはりシネマライズで観たいので、初日に行ってきました。
映画チラシは、こちらの日記 にUPしています。

プロデューサー/監督:デイナ・ゴールドファイン、ダニエル・ゲラー
ナレーター:マリアン・セルデス
提供:ファントム・フィルムシネマライズ

2005年/アメリカ/118分/カラー・モノクロ/ステレオ/ヴィスタサイズ

パンフレット


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前売り券&宣伝用絵葉書


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絵葉書は「薔薇の精」ジョージ・ゾリッジです。

伝説のバレエ団「バレエ・リュス」の半世紀以上にわたる<旅>を描いたドキュメンタリー映画です。
1909年、一夜のバレエ公演がパリを熱狂の渦に巻き込みました。
それこそが、天才興行師セルジュ・ディアギレフのバレエ団、<バレエ・リュス(ロシア・バレエ団)>です。
20世紀初頭のパリに花開き、伝説のダンサー、ニジンスキーを生んだバレエ・リュスは、1929年のディアギレフ没後、解散。
彼と共にバレエは死んだといわれました。
しかしダンサー達は踊り続け、その遺産を継承します。
アメリカ、オーストラリア、そして南米へ、彼らは世界中にバレエの種子を運び旅します。
本作は、20世紀のあらゆる芸術とエンタテイメントに影響を与えたバレエ・リュスの知られざる歴史を、かつてのダンサーたちへのインタビューと、この映画で初めて紹介される貴重なフィルムで綴ったドキュメンタリー映画です。
そして映画は、200年にニューオリンズで開催され、100人近くもの元団員が集まった「同窓会」でクライマックスを迎えます。
80歳、90歳になったダンサーたちが語る「踊る歓び、生きる歓び」。
そして、一瞬の芸術といわれたバレエに魅了された人々が、「バレエ・リュス」を若い世代に継承している役割を担っていることが語られます。
マルコアは語ります。
「バレエ・リュスで踊っていた頃は報酬なんてほんのわずか。でも“これが踊れるなら”“あのデザイナーと仕事ができるなら”と…それが財産でした。」
「ね、私の人生はなんてリッチなのかしら。」
彼ら・彼女からの美しい表情から、過酷な旅の中でも、心はバレエへの純粋な情熱で満たされていたことがわかります。

純粋な情熱があれば、報酬とか、地位・名誉とか、そういうものでない「素晴らしい何か」で人生が満たされ、それを次の世代に伝えるパワーが溢れてくることがよくわかりました。
素晴らしい映画です。
機会がありましたら、皆さんも是非ご覧になってくださいね。

現在の公開劇場

シネマライズ 12/15(土)~12/21(金)まで
ライズX(ライズエックス) 12/22(土)~

シネカノン有楽町2丁目
12/15(土)~12/21(金)まで 9:15~
12/22(土)より 10:00~