100,000年後の安全
この映画は、フィンランドに建設中の、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場"オンカロ(隠された場所)"と呼ばれる施設に、世界で初めてカメラが潜入したドキュメンタリー作品です。 今年の2月にNHK-BSで短縮版が放映され、話題になっていました。 福島原発の放射能汚染の事故が起き、この映画が渋谷で緊急公開されました。 いつも行く新百合ヶ丘・ワーナーマイカルでも、2週間のみ緊急公開が決まり、観てきました。
「100,000年後の安全」のHPは、こちらです。
監督 マイケル・マドセンのプロフィール(HPより転載)
1971年生まれ。映画監督、コンセプチュアル・アーティスト。 ストリンドベリの「ダマスカスへ」をベースに、都市と景観を上空から撮影した映像作品「To Damascus」(2005)のほか、何本かのドキュメンタリー作品を監督。 また、コペンハーゲンのタウンホール広場の地下にある、面積900平方メートルのサウンド・ディフージョン・システムを備えたギャラリー「Sound/Gallery」の創始者及び、芸術監督を務める(1996-2001)。 ニューミュージック&サウンドアート・フェスティバル SPOR 2007のデザインやデンマークのオーデンセの音楽図書館のコンセプトを考案。 また、ゲストスピーカーとして、デンマーク王立芸術学校、デンマーク映画学校、デンマークデザイン学校で講演している。
誰にも保証できない十万年後の安全。放射線廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリー
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。
その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。
しかし、誰がそれを保障できるだろうか。
10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。
彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。
そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
しかし、誰がそれを保障できるだろうか。
10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。
彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。
そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。