『おおかみこどもの雨と雪』
鑑賞日時:2012年8月17日(金曜日)21:30
細田守監督作品は、1999年3月に「遊☆戯☆王」の併映だった劇場版「デジモンアドベンチャー」でした。
20分の短編映画でしたが、「ボレロ」の曲にあわせて怪獣(デジモン)のバトルシーンの演出が印象的で、初見でこの監督を覚えました。
20分の短編映画でしたが、「ボレロ」の曲にあわせて怪獣(デジモン)のバトルシーンの演出が印象的で、初見でこの監督を覚えました。
その後、2000年3月劇場版「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」。
こちらも40分の短編映画でしたが、緻密な演出と画面効果。デジモンと少年たちの友情など、見ごたえたっぷりの名作です。ただ、TVのデジモンを観ないと分からない、前提省略があるので、映画単独ではつらいかも。
こちらも40分の短編映画でしたが、緻密な演出と画面効果。デジモンと少年たちの友情など、見ごたえたっぷりの名作です。ただ、TVのデジモンを観ないと分からない、前提省略があるので、映画単独ではつらいかも。
2002年、TVアニメの傑作「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」第40話『どれみと魔女をやめた魔女』を演出。
魔女をやめた魔女・佐倉未来の声を原田知世があてていて、ガラスの透明感の演出とともに、名作でした。
魔女をやめた魔女・佐倉未来の声を原田知世があてていて、ガラスの透明感の演出とともに、名作でした。
2005年東映動画を退社後、2006年7月「時をかける少女」、2009年8月、「サマーウォーズ」で、一躍有名になりました。
「時をかける少女」は、原田知世版「時をかける少女」の後日談だし、「サマーウォーズ」は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のストーリーをリメイク感が強かったです。
「時をかける少女」は、原田知世版「時をかける少女」の後日談だし、「サマーウォーズ」は「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」のストーリーをリメイク感が強かったです。
今回の「おおかみこどもの雨と雪」は、原作も細田守が書き起こし、まさに新作の期待十分。
さらに、脚本に、奥寺佐渡。美術設定に上條安里。衣装に伊賀大介。と、リアルな世界を構築する土台作りがよくわかります。
さらに、脚本に、奥寺佐渡。美術設定に上條安里。衣装に伊賀大介。と、リアルな世界を構築する土台作りがよくわかります。
ストーリーは“おおかみおとこ”との恋愛。おおかみこどもの出産と子育て…という、ファンタジー感たっぷりですが、演出・作画ともリアルに満ち溢れていました。
少女から母へと育っていくおかあさん。こどもから青年へと成長していく雨と雪。
子育てと、子供の成長から訪れる別離と、2時間弱の映画で描かれる13年間の歳月の流れは、まさにリアルな13年間として受け止めることができる。名作でした。
少女から母へと育っていくおかあさん。こどもから青年へと成長していく雨と雪。
子育てと、子供の成長から訪れる別離と、2時間弱の映画で描かれる13年間の歳月の流れは、まさにリアルな13年間として受け止めることができる。名作でした。
☆ストーリー☆ 私が好きになった人は。“おおかみおとこ”でした。 大学生の花(宮﨑あおい)は、彼(大沢たかお)と出会ってすぐに恋に落ちた。 やがて彼が人間の姿で暮らす"おおかみおとこ"だと知ることになったが、花の気持ちが変わることはなかった。 そして一緒に暮らし始めた2人の間に、新たな命が生まれる。 雪の日に生まれた姉は≪雪≫、雨の日に生まれた弟は≪雨≫と名づけられた。 雪は活発で好奇心旺盛。雨はひ弱で臆病。 一見ごく普通の家族だが、生まれてきた子供たちは、「人間とおおかみ」のふたつの顔を持つ、≪おおかみこども≫だった。 そのことを隠しながら、家族4人は都会の片隅でひっそりと暮らし始める。 つつましくも幸せな毎日。しかし永遠に続くと思われた日々は、父である"おおかみおとこ"の死によって突然奪われてしまった――― 取り残された花は、打ちひしがれながらも「2人をちゃんと育てる」と心に誓う。 そして子供たちが将来「人間か、おおかみか」どちらでも選べるように、都会の人の目を離れて、厳しくも豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住むことを決意した。 そこで花が選んだのは、山奥にある築100年のおんぼろ古民家。おてんばな雪はすぐに気に入ったが、内気な雨は馴染めない。 そんな子供たちを見守りながら、花は廃屋のような家の修繕に取りかかった。 その横では雪と雨が、人間とおおかみの姿を自在に変化させながら駆け回る。 花の奮闘によって古民家は少しずつ輝きを取り戻し、3人の新しい生活の場となっていった。 一方で、"おおかみおとこ"が残したわずかな貯金に頼る生活には不安もあった。 節約のため、花は自給自足の生活を試みる。移動図書館で自家菜園の本を借りて独学で畑を耕すが、種苗は実を結ばず枯れていくばかり。 失敗を繰り返す花のもとに、里に住む韮崎(菅原文太)という老爺がやって来て、「上手くいかないなら、なぜ聞こうという気持ちがない」と言い放つ。 その訪問を機に、花の家には里の人たちが折々にたずねてくるようになった。 畑の野菜も、韮崎の指導のおかげで順調に育ち始める。 人目を避けて引っ越してきたはずが、いつの間にか里の人たちにお世話になっている。 花は人の繋がりの不思議さと感謝の気持ちを感じていた。 それぞれの道を歩き出した雪と雨に、選択の時が迫っていた。 「人間として生きるのか」それとも「おおかみとして生きるのか」 そして花にも、決断の時が迫っていた。 2人の≪おおかみこども≫の選択をどのように見守るのか。