ウルトラマンメビウスが終わりました。

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 ウルトラマンメビウスが最終回でした。
 お子様への人気は今ひとつでしたが、親世代にはうけましたね。でも親世代にうけてもおもちゃが売れない…シリーズ続編を作らない…というパターンで、ウルトラシリーズ一旦終了はさびしいかぎりです。「ウルトラマンネクサス」が一部ファンには人気でしたが、「謎が多くて子供にはわからない」「スピード感が無く、テンポが悪い」「弱い」とこどもに人気が無く全然オモチャが売れずに打ち切りになりました。40周年記念作までの中継ぎで作成した「マックス」がそのスピード感と圧倒的強さで人気回復し、オールドファンにも好評でした。残念ながら「ネクサス」の失敗をいかせず、「メビウス」は商業的には失敗作でしょう。
 しかし、ウルトラシリーズの総括的な面白さ、マニア受け的内容で、忘れられない作品となりました。私的には名作に位置しますね。第1話で「ウルトラ五つの誓い」を声に出しているリョウで、いきなり一発くらいますし、グドンツインテールなどの怪獣や、ベロクロン・バキシムなど超獣の復活はうれしかったです。
 忘れられないエピソードは「第32話:怪獣使いの遺産」です。あの「怪獣都会と少年」の後日譚を、直木賞作家でオタクで有名?な朱川湊人さんが初脚本と言う事でどうなる事かと思いましたが、朱川氏のサイト「超魔球スッポぬけ!」で本人も「上原正三さんの許可もいただき、めいっぱいやらせていただきました。」と書いていたとおりでした。ぜひ次は仮面ライダーの脚本を…(小説宝石の8月号で宮内洋と対談している事だし)クゼ・テッペイ隊員が「こんなこともあろうかと…」とか言って、マペット怪獣で超獣ドラゴリーを参戦。ムルチを一撃で引き裂いて終わり。ってオチかと期待したのですが…(Aのパロディじゃないんだから…)
 そのほか「80」の中学校教師の設定とその総括、北斗星司と南夕子の再会、などあの世代にはうけるんですけどねぇ。お子様にはわからなかったのではないでしょうか。内山まもるのマンガのエンペラ星人をラスボスにするあたり、もうマニア受けを通り越している感じでした。
 当初は頼りないウルトラマン・人類双方が物語を通じて「成長」していくストーリ、宇宙人・ミライと人間・リュウの友情を軸に据え、「ウルトラマンと人類の交流」を描ききったと言う点で、名作であったと言えましょう。
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