「博士の愛した数式」…3種類を楽しみました

2006年度映画館で観た映画の My Best1は

博士の愛した数式

です。(と言っても13本しか観ていませんが…)
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2006年1月21日公開。監督は小泉堯史(こいずみ たかし)です。黒澤明に師事し、28年間にわたって助手を務めています。本作品では脚本も執筆しています。
原作は芥川賞作家小川洋子の作品で、第一回本屋大賞受賞しています。
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新潮文庫版です。
小説では「私」の視点で描かれていたのに対し、映画では中学校の数学教師になった29歳のルートが、最初の授業で博士との思い出を語るというものになっています。この構成と寺尾聡の「博士」で、原作と違った世界が創られ、映画独自の雰囲気があり、原作と違うアプローチで主題を捉え良い映画となっています。また、大人のルートを吉岡秀隆、こどものルートを齋藤隆成が演じています。齋藤隆成くんはTVシリーズ光とともに…」で主人公の自閉症の光くんの役で素晴らしい演技をしていた子役です。この作品でも、素晴らしい演技です。
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マンガ版です。
くりた睦 が漫画を描いています。
ルート君が可愛く書けていて、好きです。私的には、映画よりもこの漫画のほうが、原作のイメージに近い物がありました。

3作品とも、記憶が80分しかもたない元数学者「博士」と、博士の新しい家政婦である「私」とその息子「ルート」の博愛に満ちた人間関係、そこに数式の美しさと阪神タイガースへの愛をちりばめた作品です。
2007年5月19日(土曜日)21:00~23:10 に、フジテレビ: 土曜プレミアムで、地上波オンエアします。
まだ観ていない人は、この機会に是非、ご鑑賞ください。