敵は海賊・猫たちの饗宴

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「宇宙海賊との戦い!
 人間もコンピュータも“猫”にしてしまうおそるべき海賊の武器CATシステムとは何!?」
本についていた、帯のコピーです。(やっぱり内容とちょっと違うような…)

早川書房 ハヤカワ文庫JA JA-257 
昭和63年1月15日印刷 昭和63年3月15日二刷
定価400円

「くび!」ラテルは自分の耳が信じられなかった。
くそいまいましい黒猫型宇宙人アプロだけでなく、自分も広域宇宙警察をくびになるとは。
だが、無常にも、対海賊課チーフ・バスターは、二人がいる限り海賊課の評判は落ちる一方、損害は増える一方といいはなった。
チーフ・バスターからもらった再就職の推薦状の宛て先へ出向いた一匹と一人だったが・・・・・・
待受けるのは稀代の宇宙海賊・匋冥、そして恐るべき武器は人間もコンピューターも“猫”にしてしまうCATシステムだった!
てんやわんやのアプロとラテルの活躍、第2段。
~以上、裏表紙の説明文です。

前作「海賊版」でガルーダ級戦闘艦を沈められた匋冥は、二番艦建造のため、土星の衛星タイタンにあるレアキック3Dビュウ映画会社を利用します。
そこでは人間の無意識に侵入して脳を狂わせるために使用禁止になったCATシステムが使用されていました。
二番艦建造をカモフラージュしながら、CATシステムの強力版の実験を行っています。
そこに、広域宇宙警察をくびになったラテルとアプロが再就職(チーフ・バスターの計略ですが…)に来たから、大騒ぎ。
結果的には、二番艦建造が阻止されます。

CATシステムの強力版は、ヴァーチャル・リアリティが現実の浸食します。
強烈に猫イメージ(?)を放射し、「自分は猫、猫になりたい」という仮想現実が、脳に植えつけられます。
そしてその、脳内イメージを現実化するシステムだったのです。
CATシステムが人間たちを猫に変えてしまうので、どこを向いても猫ねこネコという状況になります。
珍しく口絵やイラストがある本なので、イラストだけでも笑っちゃいます。
対コンピュータ・フリゲート艦のラジェンドラまでが猫皮張りの複葉機に変身してしまうという、もう、むちゃくちゃなドタバタアクション・スペオペの傑作です。

全体が3部構成です。
1.猫じゃらし作戦
2.猫かぶり前哨戦
3.猫いらず大騒動 


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そして、この作品はキティフィルムがアニメ化しています。
各エピソードが、前編・後編になっているため全6本となっています。
VHSはVOL.1~VOL.6までの6本、LDとDVDは前後編をまとめて3枚仕様となっていました。
むか~し、後輩のT氏に借りたLDのコピーを引っ張り出して鑑賞しました。
総監督は山田勝久、キャラクターデザインと総作画監督は後藤隆幸が担当。
キャストは、
ラテル:田中秀幸 
アプロ:三ツ矢雄二 
ラジェンドラ:堀内賢雄  
匋冥・ツザッキィ:中田譲治 
ラック・ジュビリー:玄田哲章 
です。私のイメージ、ぴったりです。
作りも丁寧だし、原作のイメージや雰囲気も壊していないし、アニメも傑作ですよ。

ところで、神林長平の再読はちょっと一休み~
だって、レイ・ブラットベリの永遠の名作「タンポポのお酒」の続編「さよなら僕の夏」が、発売されたんですもの。
「タンポポのお酒」の再読と、「さよなら僕の夏」を読みま~す。
ブラットベリの季節、十月ですしね。