半世紀近く昔の戦争映画、「潜水艦イ－５７降伏せず」のＤＶＤが中古屋さん（ＢＯＯＫ-ＯＦＦ）で売っていました。
…気がつくと、手に持ってレジへ…
潜水艦、好きなんです～。

潜水艦イ－５７降伏せず

日本の運命を握る極秘任務を帯び、潜水艦イ－５７は、カナリー諸島を目指す！

「日本潜水艦イ-57は降伏せず、戦闘を開始する！」 

1959年7月5日公開
104分

スタッフ

監督 ................　松林宗恵
脚本 ................　須崎勝弥木村武
音楽 ................　團伊玖磨
特殊技術 ............　円谷英二
原作 ................　川村六良

キャスト　　

池部　良 ................　河本少佐：イ-57潜艦長
三橋達也 ................　志村大尉：イ-57潜先任将校
平田昭彦 ................　中沢中尉：イ-57潜軍医長
久保　明 ................　山野少尉：イ-57潜甲板士官
藤田　進 ................　横田参謀：軍令部参謀
アンドリュー・ヒューズ...　ベルジュ：某国外交官。
マリア・ラウレンティ.....　ミレーヌ：ベルジュの娘。

敗戦の色濃い昭和20年6月、前線より特別任務を与えられた、帝国海軍最強の潜水艦イ-57。
その任務は、日本を滅亡の危機から救うべく、連合国と少しでも有利な講和を結ぼうとするものだった。
そのために特使として、某国の外交官ベルジュ氏とその娘ミレーヌを、太平洋・カナリー諸島までの護送を命じられた。
一路太平洋を目指し、イ-57潜は進む！

特殊撮影がすごいです。
さすがは円谷英二特技監督でした。
合成カットに、精度を高めるため白黒作品ながらブルーバック合成を導入したそうです。
合成画面用にカラーフィルムが使われている…東宝本社からも「なんでそんなに大量のカラーフィルムがいるんだ」と文句が出たらしいです。
しかしカラーフィルムをモノクロに変換するというこの手法によって、より明るくクリアでシャープな画像が実現されていました。
昔オールナイト(懐かし…）で観た時よりも、ＤＶＤの方がはっきりわかりました。
…ブルーレイになると、どうなるんだろう？ブルーレイ、発売されるかな？

また、撮影に当たっては海上自衛隊の協力があったそうです。
当時日本でただ一隻の潜水艦、「くろしお」を使用し、百数十人の撮影スタッフが危険な海上撮影を敢行しまた。
さらに海上自衛隊は、護衛艦や駆逐艦、内火艇など多数出動させて、撮影に協力してくれたそうです。
迫力が違いましたね。

舞台が潜水艦と限られているので、人物描写も丹念に描かれています。
池部良、久保明、平田昭彦などなど…怪獣映画でおなじみの俳優さんの、また違った熱演が素敵です。

良い映画でした。