映画「ミス・ポター」を観てきました

ミス・ポター:Miss Potter (上映時間 92分)

監 督:クリス・ヌーナン 
出演者:レネー・ゼルウィガー(ビアトリクス・ポター役)、
    ユアン・マクレガー(出版者でポターのフィアンセ、ノーマン・ウォーン役)
    ビル・パタソン(ルパート・ポター:ビアトリクスのお父さん役)
    エミリー・ワトソン(ミリー・ウォーン役・ノーマンのお姉さん役) 
公 開:2007年9月15日

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ピーター・ラビット、世界111ヶ国で翻訳、累計1億部といわれている、絵本世界の超ベストセラー。
100年を超えて愛され続ける、世界で一番有名なうさぎ。
その誕生と、作者の愛を描いた映画です。

92分という、近年では珍しい短い映画です。
映像とかストーリーでは、BBCが作成したTVスペシャル…といった感が否めません。
大スクリーンで公開するんだから、せっかくの湖水地方大自然をもっと映像化してもよかったような気もしますが…
このあっさり纏めた演出もOKですね。

この映画を観終わったとき、ビアトリクスの人生とは小さな愛ではなく、人間・動物、それを全て包括するイギリス湖水地方大自然、全てを愛していたんだとわかります。
その大自然を後世に残そうとするナショナル・トラスト運動、ポターはもっと純粋にこの自然を残そうと思い、自分ででできることを、精一杯やり遂げた人なんだと思います。
その愛は、ポターの個人から跡に続く人に受け継がれ、21世紀の今でも生き続けています。
すばらしいことですね。個人の愛が、後世に残ること…。なんてすばらしい人生でしょう。
良い映画を観たと思います。

え~、それとは別に、ピーターラビットといった彼女の本のキャラクターのアニメが同時に登場します。
これが、可愛いんですよ~
もう、クラクラしちゃうくらいです。
ポターには、あの絵が動いて見えるという演出なんですけど…
ファンには、あの絵はいつも動いて見えているんですよ~
監督は、わかっているんだなぁ~と、感動しちゃいました。

映画にはポターの人生について史実の誤りがいくつかある…
とか言われていますが、史劇や、伝記映画じゃないんですから、もっと純粋にポターの大きな愛を感じてほしいものだと思いました。