布引観音~職員旅行その3~

次の目的地は、長野県小諸市にある布引観音です。
御本尊は、聖徳太子が作ったとされる聖観世音菩薩です。
正式の寺名は釈尊寺ですが、地元では布引観音と呼ばれています。
その由来は「牛に引かれて善光寺詣で」になります。

~牛に引かれて善光寺物語~
昔、無信心なお婆さんが白い布を木にかけて洗濯をしていると、急に現れた牛が、角に布を引っかけて走り去りました。
お婆さんが慌てて追いかけて布を取り返そうと引っ張ると、そのまま牛に引きずられてしまいます。
気がつくと長野市善光寺まで来てしまいました。
善光寺で牛は突然消え、お婆さんはその牛が仏様の変わり身だと気づきます。
無信心だったお婆さんはその日から、心を入れ替えて信心深くなりました。
善光寺で改心し家に帰ったお婆さんは、岩山に観音菩薩を祀り毎日拝み、やがてそこに祠を建てたのが布引観音の始まりと言われています。

こんな参道を登って行きました


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仁王門


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10分ほど上ると古い山門(仁王門)がありました。
この山門の真上にそびえたつ崖に観音堂があり、ここから見上げる観音堂は京都清水寺にも喩えられるそうです。

下から見た観音堂


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この山門から更に急な山道を観音堂へ上っていくのが本来の参道だったようですが、現在は立ち入り禁止になっていました。
参道を更に数分登ると寺務所へ出ます。

寺務所の前から見た観音堂


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絵葉書に良くある構図ですね。
紅葉は終わりかけていました。
春には、しだれ桜も綺麗だそうです。