「ウルトラQ-dark fantasy」・第24話『ヒトガタ』

実相寺昭雄監督、平成テレビ作品を鑑賞する(その4)


ウルトラQ-dark fantasy 12case


イメージ 1


ウルトラQ-dark fantasy」は、2004年(平成16年)4月6日から同年9月28日まで、全26話が放送されました。
タイトルからおわかりの通り、ウルトラシリーズ(空想特撮シリーズ)第1作の「ウルトラQ」(1966年1月2日より放映)のリメイク作品です。
と言っても、第14話「李里依とリリー」が「悪魔っ子」のリメイクな位で、第1話「踊るガラゴン」が直接の続編。後は全然関係無い話や、オマージュ的なお話でした。
「ウルトラQ」と言うより、「怪奇大作戦」や「恐怖劇場アンバランス」ぽいイメージが強いような気もしますが…
実は、半分くらいしか観ていないので、はっきり知らないんですよ~。
そのうち、レンタルDVDで全部観てみようかな…。

そんな中で、第24話『ヒトガタ』(2004年9月14日放送)と、第25話『闇』(2004年9月21日放送)の2本が、実相寺昭雄監督作品です。

第24話『ヒトガタ』:スタッフ

監督 ................ 実相寺昭雄
脚本 ................ 小中千昭

第24話『ヒトガタ』:ゲスト

堀内正美 ............ 門野美彦
寺田農 .............. 真柄太郎
大家由祐子........... 木下京子
ミニヨン............. 雛(球体人形)
原知佐子............. (雛の声)


虚無的な人生観を持つ、孤独な哲学者、門野(堀内正美)。
ある日、彼は行き倒れ老人を発見し、傍らの鞄だけを持ち去った。
鞄の中身は精巧に作られた、等身大の少女人形。
老人の正体は帝都大の真柄教授(寺田農)だった。
門野はメイドの京子(大家由祐子)に、教授と人形との関係を調べるよう指示する一方、その人形に強く興味を惹かれていた。
人形は門野の脳裏に直接語りかける。「私を思って・・・」。
無機物なのに生きている?人形の妖しい魅力に囚われ、次第に精神の均衡を崩す門野。
やがて調査を終えた京子がもたらした、人形の恐るべき秘密とは?

話のモチーフになったのは江戸川乱歩の『人でなしの恋』で、主人公の名前やストーリーの結末など似通った部分が多いです。
人形を作ったのは人形作家の山本じんさん。人形の名前が、「ミニヨン」と言います。この人形は、「ウルトラマンダイナ」の一遍『怪獣戯曲』にも登場していますね。
人形と言うと、「怪奇大作戦」の『青い血の女』の殺人人形を思い出しますね。
この話では、内部に「人の心を吸い上げ動き続ける永久機関」が仕込まれており、その力で「生きて」いるという人形でした。
人形ものは、やっぱり根源的な恐怖があります~。

さて、明日は 第25話『闇』です。