熊野古道・伊勢神宮 旅日記 (その2)

 露天風呂で朝日を拝み、ホテルでバイキングの朝ごはんを食べた後、バスツアーの開始です。
 まずは、陀洛山寺(ふだらくさんじ)に行きました。 

陀洛山寺(ふだらくさんじ)


イメージ 1


 補陀洛山寺は、平安時代からおよそ千年に渡って、南海の果てにあると信じられていた観音浄土を目指して釘付けされた船の中に座り、補陀洛渡海に渡海した上人達をおまつりしております。

イメージ 2


 渡海僧が乗りこんだ船を復元したものがお寺の境内にある建物のなかに展示されていました。
 船の上には屋形が作られています。それからその屋形の前後左右を4つの鳥居が囲んでいます。
 渡海僧は、30日分の食料と灯火のための油を載せて、小さな屋形船に乗りこみます。船が沈むまでの間、密閉された暗く狭い空間のなかでかすかな灯火を頼りに、ただひたすらお経を読み、死後観音浄土に生まれ変わることを願い、そして船は沈み入水往生を遂げたのだそうです。信仰心のすごさが伝わってきました。

熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ)


イメージ 3


 補陀洛山寺のすぐ隣に、神社があります。熊野三所権現を祀ることから、熊野三所大神社と呼ばれます。
 熊野は神仏習合の聖地。熊野信仰は、神道や仏教や修験道が混然一体となり、形作られていたので、寺の横に神社があっても普通なのだそうです。
  熊野詣が盛んだったころには、浜の宮王子とも渚宮王子、錦浦王子とも呼ばれ、熊野九十九王子のひとつだったそうです。
 那智山参拝前にはこの王子で潮垢離を行って、身を清めたといわれています。
  さて熊野古道の参拝が、スタートです。