熊野古道・伊勢神宮 旅日記 (その6)

 「那智大社青岸渡寺」を後にして、「川の熊野古道」に向かいます。
 志古から、ウォータージェット船に乗って熊野川を上ります。

ウォータージェット船


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 屋根が開閉式の、50人乗りのボートです。3~4隻連なっての船旅観光です。

 宮井から北山川に入って、瀞峡(どろきょう)に向かいます。
 埼玉県のライン下りで有名な長瀞渓谷(ながとろけいこく)と同じ字ですが、こちらは「どろきょう」とにごります。
 瀞峡は、和歌山・三重・奈良の3県が接する県境にあり、滝壺の後退によって出来た北山川の峡谷です。吉野熊野国立公園の一部となっています。
 上流から、奥瀞(28km)、上瀞(2km)、下瀞(1.2km)と呼ばれ、下瀞は瀞八丁の名で特に著名です。

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 田口で一休み。
 休憩ポイントから下流の下瀞方面の風景です。
 右側が和歌山県、左側が三重県です。

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 休憩ポイントから上流の上瀞方面の風景です。
 右側が三重県、左側が奈良県です。
 つり橋が写っているのがわかりますか。これは山彦橋です。
 三重県奈良県を結んで架かる橋で、ここで声を出してみると周囲の岩々に声が反響してこだまが返ってくるため、「山彦橋」の名がついたのだそうです。

亀岩


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こま犬岩


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 など、巨岩、奇岩、断崖が続く圧倒的な渓谷美は、古くから名勝と讃えられているそうです。

上瀞


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 ウォータージェット船が入ることが出来るのはここまで、ここでUターンして、志古まで戻りました。

 休憩20分含めて、約2時間の船旅でした。
 太古から閉ざされたままだった”瀞峡”は、「特別名勝 天然記念物」に相応しい、素晴らしい景色でした。
 この後は「熊野本宮大社」を参拝した後、宿泊地・川湯温泉に向かいました。