ウィーン静物画の秘密展に行ってきました

  9月7日(日曜日)、国立新美術館に行ってきました。
 「芸術の秋」ですからね~。


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  東京都港区六本木にある「国立新美術館」です。
 2007年1月21日に、国立の美術館として開館。
 国立新美術館は、コレクションを持たず、国内最大級の展示スペース(14,000㎡)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館です。(と、説明に書いてありました)
 曲線中心のデザインで、くねくね曲がっています。
 町田市の自宅からは、小田急線からそのまま乗り入れている東京メトロ千代田線で、乃木坂駅下車。No.6の出口がそのまま美術館の入り口になっていると言う、大変便利なところにあります。
 今回は、「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を観てきました。

静物画の秘密展~チラシ表~


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静物画の秘密展~チラシ裏~


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 ウィーン美術史美術館の収蔵品の中から、静物画を中心に16-18世紀にかけての作品75点が展示されていました。
 静物画は、17世紀以降オランダを中心に発展しました。写実を追及したもの、寓意や宗教的意味を込めたもの、依頼主の権力を示すものなど多様な広がりを見せ、風俗画や肖像画とも関連しています。(展覧会概要より)
 やはりお目当ては、特別出品として日本初公開となる、スペイン絵画の巨匠ディエゴ・ベラスケスの≪薔薇色の衣裳のマルガリータ王女≫(1653-54年頃)の展示ですね。
 また、ヤン・ブリューゲル(父)の有名な《青い花瓶の花束》もあり、静物画の魅力を堪能してきました。

 実は、私はこの展覧会に行くまでは、「静物画とは、お皿に載った果物とか、花瓶に挿してあるお花などの、スケッチのような作品」と思っていました。
 でも実物の「静物画」には、そこに閉じこめられた「切り取られられた永遠の美しさ」の横に、時計やしゃれこうべ等を描き、「移ろい行く時の流れや死の影」が書かれています。
 また、実物大に正確に書かれた「魚」や狩猟で仕留めた「動物」、コレクションで集めた「貝殻」、色々な季節の花を一つの花瓶に集めた実際は不可能な「花瓶」など、依頼主の貴族たちのコレクションを永遠に残そうとしている権力の象徴など、今ならコレクションを写真に撮って見せびらかすようなことをしている「静物画」もあり、いつの時代もあまり人間って変わらないんだなぁ。とか思ったりしました。
 こういう絵画は、やはり実物を見て、その大きさや質感などを感じないと、どんな美術書でも伝えることは出来ないのではないかと思いました。
 
 美術館を出たら、お空はどんより曇り空に変わっています。
 なにやら不穏な天気でしたが、そのあと渋谷に足を伸ばしました。
 なにをしに、渋谷に行ったか?それはまた、明日日記に書きますネ。